2011年6月27日月曜日

水電池

読み方:みずでんち

電池の一種。水分を注入することで発電する。基本的な原理はボルタ電池(湿電池)と同様。電力量は比較的小さいが、有害物質を使用せず、水の補充によって再利用が可能であるといった利点がある。

ナカバヤシが製品化した「水電池 NOPOPO」は、一般的な乾電池の形状をしており、乾電池の代わりに使用できるタイプの水電池である。形状は乾電池であるが、構造は厳密に言えば乾電池ではない。注水用の穴が開いており、専用のスポイトで水を入れることで発電する。

一般的な乾電池は、使用していなくてもわずかに放電を続けており、数年単位で放置すると電気容量が減り、未使用新品でも使えない場合がある。これに対して、水電池は水を入れるいことではじめて化学反応を起こすものであるため、水を入れなければ10年以上の長期保存が可能である。なお、水は水道水でもコーヒーでも涙でも何でもよい。

電力が弱まったら、注水すると再度発電できる。数回は繰り返して使用できるという。ただし、電力量は微弱であるため、大量の電力を必要とする電子機器などへの使用には向いていない。

水電池NOPOPOは、乾電池よりも軽いという特徴もあり、家庭や公共施設などでの備蓄に適するという。