2011年7月5日火曜日

惨事ストレス

別名:非常事態ストレス

災害や事故・事件に遭遇し、その惨状を目の当たりにすることで、精神的に過度をストレスを受けること。自衛官や警察・消防の救助隊など、災害の現場で活動する作業員に多く見られるストレスとされる。

被災地で犠牲者の遺体の捜索や収容などに従事し続けると、無力感や自責感、恐怖、犠牲者・遺族への強い共感といった思いにとらわれ、精神的に強いショックから心身に不調を来たす場合がある。PTSD(心的外傷後ストレス障害)のような症状となって現れる場合もあり、救助作業などに従事する作業員の心のケアが求められている。

惨事ストレスは、阪神大震災などを契機として知られるようになった。1995年は、地下鉄サリン事件が発生した年でもある。2011年3月には東日本大震災によって壊滅的打撃を受けた被災地で捜索や遺体の収容にあたる自衛官などに惨事ストレスの危険があると指摘されている。