2011年7月4日月曜日

マンガンノジュール鉱床

読み方:マンガンノジュールこうしょう
英語:manganese nodule

深海数千メートルの海底において、「マンガンノジュール」と呼ばれる鉱物成分の塊が多数存在する地域。鉱物が埋蔵された「鉱床」と見なした表現であるが、マンガンノジュールは実際は球体に近い沈殿物である。

マンガンノジュールは、何らかの硬い物質をとりまくようにマンガンなどのミネラル分が付着し、時間をかけて生成したものとされる。マンガンの他にニッケル、銅、鉄、コバルトなどの成分を含んでおり、天然のレアアース鉱床としての利用が期待されている。

マンガンノジュール鉱床は世界中で見られるが、鉱床あたりの分布密度がまばらであるため、採算の問題などから商業利用されるには至っていない。

なお、2011年7月には、太平洋中程の海底において高濃度のレアアースを含む泥の堆積があることが発表され、「夢の泥」などと形容され注目を集めている。