2011年7月4日月曜日

ローンチカスタマー

英語:launch customer

主に航空業界において、航空機の新規開発の後ろ盾となる航空会社。メーカーにとってハイリスクである航空機の新規開発に対して、新型機の大量発注などを通じて具体的な需要を示し、開発着手に踏み切らせる役割を担う。

特定の1社がローンチカスタマーになる場合もあるが、複数社が発注してそれぞれローンチカスタマーになる場合もある。ボーイング社の大型旅客機「ボーイング777」では、エールフランスや日本航空など数社がローンチカスタマーとなっている。

または、ローンチカスタマーには新型航空機の「第1号機」が納品される通例がある。ボーイング777の後継機である「ボーイング787」は全日本空輸がローンチカスタマーとなっており、その1号機も同社に納品された。発注数は55機とされている。ボーイング787は、部品の3割以上を日本のメーカーが製造したことでも知られており、「準国産」機とも形容されている。