2011年10月28日金曜日

つくる会系の教科書

読み方:つくるかいけいのきょうかしょ
別名:つくる会系

「新しい歴史教科書をつくる会」(通称「つくる会」)の流れを汲む、中学校の歴史および公民の検定済み教科書を指す通称。

つくる会系の教科書は、主に、「新しい歴史教科書をつくる会」が執筆して自由社が発行する歴史・公民の教科書と、「教科書改善の会」が執筆して育鵬社が発行する歴史・公民の教科書を指す。いずれも、従来の教科書とは歴史観の異なる部分が多く、「学習指導要領や教育基本法などの方針に忠実である」という評価もあれば、「自国中心主義的な歴史観だ」という評価もある。

新聞やテレビなど、マスコミによる報道の多くが「つくる会」の呼称を用いているが、育鵬社版教科書を執筆している、「教科書改善の会」側は、報道のこうした扱い方に対して強い抗議の姿勢を示している。ちなみに「新しい歴史教科書をつくる会」の発足は1996年、「教科書改善の会」の発足は2007年である。

自由社版教科書は、歴史教科書が「新しい歴史教科書」、公民教科書が「新しい公民教科書」という。育鵬社版教科書は「新しい日本の歴史」、「新しいみんなの公民」という。

2011年10月現在、沖縄県八重山教科書採択地区などで育鵬社版教科書の採択をめぐり、採択地区協議会と教育委員会・地元住民などとの間で対立している。

関連サイト:
株式会社自由社
株式会社育鵬社