2011年9月28日水曜日

リステリア菌

読み方:リステリアきん

「リステリア症」(リステリア・モノサイトゲネス感染症)と呼ばれる食中毒を引き起こす細菌。加工食品などを媒介して感染することが多い。

リステリア菌は潜伏期間が1日から数週間と比較的長く、かつ幅広い。人に感染すると、インフルエンザのような症状が見られるが、幼児や高齢者などでは敗血症や髄膜炎などの症状を伴う重体に陥りやすい。重篤な症状から死に至る例も少なくないと言われている。

米国では、毎年数千人の単位でリステリア菌による食中毒が発生しており、うち数百人が死亡しているとされる。2011年7月から9月にはメロンを感染源とするリステリア菌の集団食中毒事件が発生し、13名が死亡したと報告されている。

リステリア菌は人畜共通感染症(ズーノーシス)の一種であり、人だけでなく家畜に感染して敗血症などを引き起こすことでも知られている。

関連サイト:
リステリア・モノサイトゲネス感染症 - 国立感染症研究所 感染症情報センター 感染症の話
食品媒介リステリア症:食品衛生情報 - 日本食品衛生協会
リステリア症について - 横浜市衛生研究所