2011年9月28日水曜日

風レンズ風車

読み方:かぜレンズふうしゃ
別名:ウィンドレンズ風車

福岡市と九州大学応用力学研究所が共同で開発した風力発電用の風車。風車の側面を覆うように取り付けられた「風レンズ」と呼ばれる構造体を装着している点を特徴とする。

風レンズ風車に取り付けられた風レンズは、ブレードの周囲の風を集めて渦を起こし、通過する風を増速させる。ローターだけの一般的な風車に比べて、風速は1.3倍から1.5倍程度に、発電量は約3倍程度まで向上する。

また、風レンズはブレードを覆う役割も持ち、バードストライクを抑えたり、ブレード破損の防止や破損時の飛散防止、見た面の安心感の向上といった効果も期待できる。

風レンズ風車は洋上風力発電への導入が構想されており、2011年9月現在、実用化に向けた実証実験として、博多湾への設置が進められている。

関連サイト:
先端風力発電「風レンズ風車」 - 福岡県
風レンズ風車の開発 - 九州大学 流体力学研究室