2014年6月16日月曜日

犬肉祭り

読み方:いぬにくまつり
別名:犬肉祭
別名:イヌ肉祭り
別名:犬肉の祭
別名:犬肉の祭り

犬食文化をテーマとして催される祭典。中国や韓国において実施されている。とりわけ中国では、犬肉祭りはイベントとして600年は続く伝統行事とされている。来場者には犬肉料理が供される。

古来、イヌを食肉と見なす考え方そのものは世界各地で見られた。ただし現代においては、犬食文化を忌避する見方の方が大勢を占めているといえる。犬食文化は、野蛮な文化として相対的に批判の的となることが多い。

中国の広西チワン族自治区では、夏至の日に犬肉祭り(狗肉節)が開催される。期間中に食肉となる犬は1万匹にのぼるとも言われている。

近年では、犬肉祭りや犬食そのものに強く反対する愛犬家が、犬肉祭りの中止を訴えて激しい抗議活動を行い、脅迫などの強硬な手段に至る場合もまま報告されている。それによって犬肉祭りが中止に至った事例もある。2011年6月には韓国で7月に開催予定だった犬肉祭りが中止となり、同年9月には、中国で10月に開催予定だった犬肉祭りの中止が決定されている。

動物愛護の観点から不適切とみなされ、金輪際廃止となった伝統行事としては、スペイン・バルセロナにおける「闘牛」がある。2010年にバルセロナが属するカタルーニャ州の州議会で闘牛の中止が決定され、2011年9月25日に開催された興行を最後に、廃止となった。ちなみにこの「闘牛の禁止」はカタルーニャ州における議決であり、他州、たとえばマドリード州などにおける興行を対象とするものではない。