2013年1月16日水曜日

就労収入積立制度

読み方:しゅうろうしゅうにゅうつみたてせいど

生活保護を受給しつつ就労して収入を得た場合に、収入分だけ生活保護費を差し引くのではなく、就労によって得た収入の一部を積み立てて、生活保護から脱却して自立する際の資金として活用できるようにする制度。

就労収入積立制度では、生活保護の受給中に積み立てた資金は、生活保護から脱却できた後に還付するというモデルが想定されている。これまでの生活保護制度は労働に対する意欲を向上させる要素が乏しく、生活保護からの脱却を促す力が弱いと言われている。就労収入積立制度の導入によって就労へのインセンティブが強化され、受給者の自立が促されるものと期待されている。

2013年1月16日に、厚生労働省が生活保護制度の見直し案を取りまとめたと発表された。この見直し案は、低収入世帯よりも生活保護受給者の収入が多くなっているという逆転現象の是正などを主眼においているが、案の中には就労収入積立制度の導入も含まれている。

関連サイト:
生活保護基準部会報告書(案) - 厚生労働省生活保護基準部会 2013年1月16日