2013年10月23日水曜日

パンスターズ彗星

読み方:パンスターズすいせい
別名:C/2011 L4
英語:panstarrs comet
英語:comet panstarrs

2011年6月に発見された彗星の呼び名。2013年3月に太陽に最接近した。

パンスターズの名称は、同彗星を初めて発見したパンスターズ1望遠鏡(Pan-STARRS 1 telescope)に因む。綴りは「星々」(stars)とは異なる。同望遠鏡で発見された彗星はいずれもパンスターズ彗星と呼ばれる。厳密に2011年6月に発見された個体を指す場合「C/2011 L4」のように呼ばれる。

彗星は一般的に、極端に細長い楕円軌道か、放物線状の軌道を描く。その軌道の先端内側に太陽があり、彗星が太陽に最接近するタイミングでは地球上から肉眼で観察できるほど明るくなる場合もある。

パンスターズ彗星は水星の公転軌道の内側に入って太陽のそばを通過する。つまり、パンスターズ彗星が太陽に最接近した時の太陽との距離は、水星と太陽の距離よりも近くなる。パンスターズ彗星が太陽に最接近するタイミングは3月10日頃で、その時の明るさは0等級近くになる可能性もあると期待された。

2013年3月の最接近時の状況は、理想的とは言いがたく、パンスターズ彗星の明るさは辛うじて肉眼で視認できる程度にとどまった。

パンスターズ彗星の軌道は楕円でなく放物線であり、二度と太陽に接近することはないと考えられている。

2013年の後半にはアイソン彗星と呼ばれる彗星が太陽に最接近する見通しであり、こちらも注目を集めている。

関連サイト:
パンスターズ彗星について - 自然科学研究機構 国立天文台