2013年7月31日水曜日

中国製ギョーザ問題

読み方:ちゅうごくせいギョーザもんだい
別名:中国製ギョーザ事件
別名:中国製餃子事件
別名:中国製餃子問題
別名:中国製冷凍ギョーザ事件
別名:中国製冷凍ギョーザ中毒事件
別名:中国製冷凍餃子事件
別名:中国製冷凍餃子中毒事件
別名:中国製冷凍餃子問題
別名:中国製冷凍ギョーザ中毒問題

2007年末から2008年初頭にかけて、中国の天洋食品が製造した冷凍餃子を食べた日本人合計10人が下痢などの中毒症状を訴えた事件。調査の結果、殺虫剤などに使用される毒物が混入していたことが判明しており、「毒入り餃子事件」などと呼ばれることもある。

問題となった製品に混入していた成分はメタミドホスと呼ばれる有機リン系の化合物で、農薬や殺虫剤などに用いられることがある。事件発生当時の日本でも中国でも、農薬としての使用は認められていない状況だった。

中国製ギョーザ問題は、どの時点でギョーザに毒物が混入したのかをめぐって日中間で対立し、両国の外交問題まで発展した。当初、中国側は日本国内の流通過程で毒物が混入し、中国国内では混入していないという主張をしていた。

日本での中毒事件後に、中国国内でも天洋食品の餃子を食べた中国人が中毒症状を起こしていたとされている。2008年の北京五輪後に、中国の胡錦濤元主席が中国公安に再調査することを指示した。数年にわたる調査の結果、2010年に危険物質混入罪の疑いで、天洋食品元従業員の呂月庭が拘束された。

2013年7月30日にギョーザ事件の初公判が開かれ、呂月庭被告は天洋食品製の冷凍ギョーザに毒物を混入したことを認めた。毒物混入の動機は、会社での不遇といった個人的なものであり、その鬱憤を晴らすために毒物を混入したとされている。