2013年11月21日木曜日

靖国コンプレックス

読み方:やすくにコンプレックス
別名:야스쿠니 콤플렉스

2013年11月に、韓国の民間組織であり、「サイバー外交使節団」を名乗る「VANK」が、動画投稿サイト「YouTube」で公開した動画のタイトル。

「靖国コンプレックス」動画の主な内容は、靖国神社参拝を行う日本の「極右勢力」に対する批判と、参拝の不当性の解説である。VANKが主張するところの「極右勢力」には現職の首相である安倍晋三も含まれていることから、この動画は事実上、日本政府を批判する動画と見なされている。動画の中では、靖国神社にA級戦犯が合祀されていることを問題点として挙げた上で、「靖国コンプレックス」という言葉が示され、その意味について、「日本の極右勢力が過去の侵略と栄光の歴史に取り憑かれたことで生じた、靖国参拝に執着する歪んだ精神性」といった主旨の内容が述べられている。

VANKのパク・キテ団長は、「靖国コンプレックス」動画を公開した理由について、2013年10月に日本外務省が竹島の領有の正当性を解説する「竹島に関する動画」を「YouTube」で公開したことへの対抗措置だと述べている。「竹島に関する動画」が「みなさん、竹島をご存知ですか?」という問いかけで始まっているのに対して、「靖国コンプレックス」動画は「みなさん、靖国神社について聞いたことがありますか?」という類似した問いかけで始まっている。

なお、「靖国コンプレックス」という語は、2013年8月に中央日報に掲載されたコラム、「安倍政権の「靖国コンプレックス」」の筆者、チョン・オクヒョン教授によって用いられている。

関連サイト:
야스쿠니 콤플렉스 - YouTube
【コラム】安倍政権の「靖国コンプレックス」 - 中央日報