2013年11月21日木曜日

イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ組織

読み方:イスラムマグレブしょこくのアルカイダそしき
別名:AQIM
別名:イスラーム・マグレブ諸国のアルカイダ組織
別名:イスラム・マグリブ諸国のアルカイダ組織
別名:イスラーム・マグリブ諸国のアルカイダ組織
別名:イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ
別名:イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ機構
英語:Al-Qaeda in the Islamic Maghreb

アルジェリアに拠点を置くイスラム主義の軍事組織。アルジェリア政府の打倒を主な目的とし、アルジェリア政府や軍に対するテロ攻撃や、身代金目的での外国人の誘拐などを行っており、一般的にテロ組織と見なされている。2006年まで「説教と戦闘の為のサラフィー主義者集団(GSPC)」と名乗っていたが、2007年に「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ組織」に改称し、国際テロ組織「アルカイダ」の一員を自称するようになった。

イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ組織は、アルジェリアを中心とした北アフリカのマグレブ諸国周辺に拠点を有し、構成員の多くはアルジェリア人だとされる。近年は南方のサハラ地域、サヘル地域にまで勢力を伸ばしている。2013年11月現在、最高指導者はアブ・ムサブ・アブデルワドゥード(アブデルマレク・ドルークデル)である。アブデルワドゥードは2007年に国連安全保障理事会の制裁対象に含められており、2012年にはアルジェリア法廷により、大量虐殺やテロ行為などの罪で死刑の判決を受けている。

イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ組織は近年、傘下の「西アフリカ統一聖戦運動(MUJAO)」とともに、マリ政府の支配力が不十分なマリ北部(アザワド)での勢力を強化する傾向が見られる。また、2013年1月にアルジェリア人質拘束事件を起こした「イスラム聖戦士血盟団」は、イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ組織の元幹部が指導者であり、イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ組織が分派した組織だと見られている。

2013年11月現在までに、アルジェリア軍をはじめ、フランス軍、マリ軍、チャド軍などがイスラム・マグレブ諸国のアルカイダ組織に対する掃討作戦を行っている。2013年3月にイスラム・マグレブ諸国のアルカイダ組織は、最高幹部の一人、アブデルハミド・アブゼイドがフランス軍およびチャド軍との戦闘によって殺害されたことを認めた。

関連サイト:
国際テロリズム要覧 (要約版) - 公安調査庁