2014年1月27日月曜日

北方領土の日

読み方:ほっぽうりょうどのひ

1981年に政府によって制定された、北方領土の記念日。1855年に日露和親条約が締結された、2月7日にあてられている。

北方領土の日は1980年11月に、衆参両院で「北方領土問題の解決促進に関する決議」が全会一致で採択されたことに基づき、翌年1月の閣議了解により制定された。閣議了解には、「この日を中心として全国的に集会、講演会、研修会等の行事を行い、この問題に対する国民の関心と理解を更に深め、全国的な北方領土返還運動の一層強力な推進を図る」と記された。北方領土の日が2月7日とされた理由としては、日露和親条約で択捉島とウルップ島の間に国境が定められたことが挙げられている。

毎年北方領土の日には、東京都で行われる「北方領土返還要求全国大会」や根室市で行われる「根室管内住民大会」など、北方領土(北方四島)の返還要求に関連する運動が全国各地で行われている。ロシア側は、2014年1月現在、北方領土の日に対して公式に反対声明などは発表していないが、2013年の北方領土の日にロシア軍の戦闘機2機が利尻島沖で領空侵犯を行った出来事は、北方領土の日に対する反発の意志の表明と理解されることが多かった。

安倍晋三首相は、2014年2月7日に行われるソチオリンピックの開会式への欠席を表明し、その理由として、国会会期中であることとともに、2月7日が北方領土の日であることを挙げた。

関連サイト:
2月7日「北方領土の日」の設定 - 独立行政法人 北方領土問題対策協会
2月7日とは - 内閣府北方対策本部