2014年1月29日水曜日

CBCL

読み方:シービーシーエル
別名:子どもの行動チェックリスト
英語:Child Behavior CheckList

子供の問題行動を定量的に評価するためのチェックリスト(質問紙)、あるいはそれを用いた調査手法。米国の心理学者、トーマス・アッケンバックによって開発された「ASEBA」というシステムの一つである。信頼性の高い手法として、60か国語以上の言語に翻訳され、世界的に広く用いられている。

CBCLへの記入は、子供に身近な保護者などの人物によって行われる。CBCLには子供の行動などに関する100項目以上の質問項目が記載されており、記入者が質問に回答したのち、個々の質問に対して予め決められた得点が加算される。得点が高いほど、問題行動を起こす傾向が強いと見なされる。

また、質問内容は大きく分けて外向的尺度、内向的尺度の2つの尺度を評価するものとなっており、外向的尺度が高いと「非行的行動」や「暴力的行動」、内向的尺度が高いと「ひきこもり」「身体的訴え」「不安/抑うつ」などの傾向が高いと判断される。

2014年に厚生労働省のグループは、東日本大震災の被災児童に対して、CBCLを用いた調査を行ったところ、被災3県の4人に1人の児童が何らかの問題行動を起こし、精神的なケアを必要とすることが明らかになったと発表した。

関連サイト:
ASEBAに関して - スペクトラム社
東日本大震災被災地の小児保健医療に関する調査研究 - 東北大学医学部小児科