2014年1月14日火曜日

GPSガイダンス

読み方:ジーピーエスガイダンス
別名:GPSガイダンスシステム
別名:農業用GPSガイダンス
別名:農業用GPSガイダンスシステム
英語:GPS guidance
英語:GPS guidance system

GPS(グローバル・ポジショニング・システム)を利用して、農業用機械の操舵補助や自動操舵を行う技術またはシステムのこと。農作業用のカーナビと表現されることが多い。また、GPSガイダンスを備えた農業用機械は「農作業ロボット」の一種と見なされる。

GPSガイダンスは、既存のトラクターやコンバインなどにアンテナ、センサー、タッチパネルなどの装置を取り付けることで導入することができる。具体的には、砕土整地、肥料散布、防除などの場面で用いられることが多い。特に整地においては、GPSによって得られた圃場の標高データを利用することで、正確な均平化作業が可能になる。

GPSガイダンスは、特に大規模な圃場や複雑な形状の圃場、傾斜地などにおいて効果を発揮するといわれている。また、肥料の重複散布や施肥量のばらつきなどを防ぐことができること、未習熟者でもより正確な作業を行うことができること、夜間運転がより容易になることなども利点として挙げられている。

GPSガイダンスの欠点としては、衛星のコンディションや農業用機械の位置(木や建物の陰)によっては電波の受信状況が悪くなり、測位にずれが生じる場合があることが挙げられる。また、2014年1月現在、一般的にGPSガイダンスの導入には数十万円を超える費用が必要であることから、低コスト化が課題となっている。