2014年1月14日火曜日

圃場モニタリング

読み方:ほじょうモニタリング
別名:圃場モニタリングシステム
別名:圃場監視
別名:圃場状況監視
英語:field monitoring
英語:field monitoring system

農作物を栽培している圃場の状況を監視(モニタリング)し、各種情報を収集する技術またはシステムのこと。センサネットワーク技術の応用例の一つである。一般的に、無線通信機能を備えた小型の計測装置を、圃場に多数配置して運用する。

計測装置は、圃場の温度、湿度、日照量、降雨量などの微気象や、土壌のpH、塩分濃度、農薬濃度、肥料濃度など、様々なデータを内蔵のセンサーで測定する。画像解析の技術により、病害虫の検出や計数が可能な例もある。計測装置により収集されたデータは、無線LANなどを介してメインとなるコンピューターに送信される。

送信されたデータはコンピューター上で確認や解析が可能であり、農業従事者の意思決定や、研究者によるモデル構築などに使用される。種々の農業アプリケーションや農業クラウドサービスなどとの連携も行われている。

圃場モニタリングの技術は、農業の効率化・省力化や、栽培ノウハウの蓄積・継承に繋がるとされる。特に、農業従事者は従来、圃場の状況確認やデータ計測を行うためには直接圃場に出向く必要があったが、圃場モニタリングの導入はそのコストの削減にも繋がる。他には、圃場モニタリングにより得られたデータが、従来主に用いられてきたAMeDASデータより正確性・リアルタイム性に勝ることも、利点の一つとして挙げられている。