2014年1月14日火曜日

南スーダン

読み方:みなみスーダン
別名:南スーダン共和国
英語:South Sudan
英語:Republic of South Sudan

アフリカ中部の内陸国。首都はジュバで、2014年1月現在、ラムシールへの首都移転が進められている。

南スーダンは、1983年から2005年にかけて行われた第二次スーダン内戦の和平合意に基づき、2011年7月にスーダンから分離独立し、国際連合への加盟を承認された。それとともに、国際連合平和維持活動(PKO)の一環として、国際連合南スーダン派遣団(UNMISS)が設立され、日本の自衛隊も派遣された。

南スーダンの独立運動は、1956年にスーダンがエジプトとイギリスから独立する前後から盛んに行われ、2度の内戦に発展した。旧スーダンは、北部ではイスラム教を信仰するアラブ人が大部分を占めるのに対して、南部(現在の南スーダン)では土着信仰やキリスト教を信仰する、ディンカ人を主としたナイル系の民族が大部分を占めた。その民族的・宗教的・文化的差異は、南スーダン独立運動の大きな要因となった。

また、スーダン南部には多くの油田があり、この石油資源は南スーダンの独立を阻む要因となった。南スーダンは分離独立後も、石油を巡ってスーダンと度々争っており、2012年にはヘグリグ油田の支配権が南スーダン・スーダン国境紛争によって争われたほか、石油産出地域であるアビエイ地域の領土問題は、2014年1月現在も未解決である。なお、南スーダンの国家収入の98%は石油による収入が占めている。

また、南スーダン国内には多数の民族が存在し、民族間で土地や家畜などを巡る抗争が絶えない。2013年には、ヌエル族のリエック・マチャル副大統領が反政府勢力を率いて、ディンカ族のサルバ・キール・マヤルディ大統領率いる政府と武力衝突を起こす事態となった。

関連サイト:
南スーダン共和国 - 外務省