2014年2月21日金曜日

レバミピド点眼液

読み方:レバミピドてんがんえき
別名:レバミピド点眼
別名:レバミピド点眼薬
別名:レバミピド懸濁点眼液
別名:ムコスタ点眼液
英語:rebamipide ophthalmic suspension

ドライアイの治療に用いられる点眼液の一つ。日本の大塚製薬株式会社が開発した。

レバミピドはムチン産生を促進したり、粘膜を修復したりする作用を持つ薬剤で、従来は胃炎や胃潰瘍などの治療薬として用いられていた。大塚製薬株式会社は、レバミピドをドライアイ治療に応用する研究を進め、2012年1月に「ムコスタ点眼液」の商品名で発売した。

レバミピド点眼液は、目の角膜および結膜に作用し、涙液中に含まれるムチン量を増加させることで、ドライアイに伴う乾燥やごろごろ感などの不快症状を抑える薬剤である。従来の薬剤ではあまり効き目がなかった、重度のドライアイに特に有効とされている。

2012年7月に米国のアキュセラ社は、レバミピド点眼薬を大塚製薬と共同開発する契約を締結するとともに、米国における臨床第III相試験を開始した。臨床第III相試験は2013年中に終了する予定であったが、主要評価項目の達成に至らなかったことから、2013年9月に共同開発契約が解消され、米国における発売は見送られることとなった。

関連サイト:
ドライアイ治療剤「ムコスタ®点眼液UD2%」 1月5日 新発売 - 大塚製薬株式会社