2014年2月7日金曜日

セックスストライキ

別名:セックスボイコット
英語:sex strike
英語:sex boycott

女性によって行われる非暴力的なストライキあるいはボイコットの手段の一つ。具体的には、恋人や配偶者などとの性行為を行わないことを公言し、実行することを指す。セックスストライキは、性が関連する、性的搾取や女性差別などの行為に対する抗議として行われることも多い。

リベリアの女性活動家のリーマ・ボウイーは2003年に、内戦の終結を求め、民族や宗教を超えたセックスストライキの運動を呼びかけたことで知られている。ボウイーの運動は和平交渉の実現に大きく貢献したといわれており、ボウイーはのちにノーベル平和賞を受賞した。

また、トーゴでは2012年に、リベリアでのセックスストライキの事例に触発され、フォール・ニャシンベ大統領の独裁体制に対する抗議として、1週間のセックスストライキが行われた例がある。コロンビア、フィリピン、ケニアなどでも、セックスストライキが行われた事例が知られている。

日本ではセックスストライキが行われる例はほとんど知られてこなかったが、2014年の東京都知事選挙に政治家の舛添要一が立候補したことに際して、Twitter上で「舛添に投票する男とセックスしない女達の会」が結成されて話題となった。舛添要一は1989年の雑誌インタビューで、女性差別とも受け取られる発言をしていたことなどが取り沙汰された。

セックスストライキに対しては、女性が政治的発言力を示す手段として肯定的に評価する意見がある一方で、性を政治的な交渉の手段として用いることが不適切だとする批判意見もある。