2014年5月21日水曜日

タイワンイトマキエイ

別名:台湾糸巻鱏
別名:Mobula tarapacana
英語:Chilean devil ray

トビエイ科の大型の軟骨魚類。オニイトマキエイ(マンタ)に似るが、口の位置などいくつか異なる特徴を持つ。大きさは成体で横幅3メートルほどになる。

タイワンイトマキエイは極めて稀にしか発見されておらず、生態はよくわかっていない。発見場所も世界各地の熱帯域の外洋に散らばっている。また日本近海でタイワンイトマキエイが網にかかった例もある。

2013年の夏に高知県沖でタイワンイトマキエイが定置網にかかった。大阪海遊館がこれを預かり、同県内の研究施設で飼育を試みた。2014年1月には餌付けに成功したと発表されている。タイワンイトマキエイの餌付けに成功した事例は、台湾でのアメリカのジョージア水族館による成功例に次いで2例目であるという。

海遊館が飼育したタイワンイトマキエイは、2014年5月まで高知県内の施設に置かれた後、水族館で展示するため大阪府にある海遊館に移された。1日かけてトラックで輸送し、海遊館の大水槽「太平洋」へ移し終えたが、その直後に死んでしまった。死因は長距離輸送による体力消耗、衰弱と見られている。

関連サイト:
海遊館の海洋生物研究所にて「タイワンイトマキエイ」の飼育に成功しました - 海遊館 2014年1月17日