2014年7月28日月曜日

ヨーロッパウナギ

別名:欧州うなぎ
別名:欧州ウナギ
別名:ヨーロッパうなぎ
別名:Anguilla anguilla
英語:European Eel

欧州の河川部に生息するウナギ科の魚。食用魚として古くから知られるが、近年個体数が減少している。

ヨーロッパウナギは欧州のほぼ全域、および北アフリカ沿岸などを主な生息域とする。親魚は大西洋に出て産卵する。海で生まれた稚魚は成長しつつ海流に運ばれ、川を遡って親魚に成長する。

2000年代後半にヨーロッパウナギの深刻な減少が問題視されるようになった。2008年には国際自然保護連合(IUCN)により絶滅危惧IA類(近絶滅種)に指定され、2009年からはワシントン条約による輸入取引の規制対象に指定された。また欧州連合(EU)も輸出禁止措置をとっている。

ヨーロッパウナギはニホンウナギの代用として日本でも価値が見出されている。禁輸指定された2010年代以降も、ヨーロッパウナギが日本に輸入されているが、これは禁輸指定される前に輸出された稚魚(シラスウナギ)を、養殖して出荷しているものとされる。WWFジャパンによれば、ウナギの輸入の実態、正確な輸入量は、よくわかっていないという。

関連サイト:
Anguilla anguilla - The IUCN Red List of Threatened Species
ヨーロッパウナギの輸入規制はじまる - WWFジャパン