2015年8月3日月曜日

BSL4

別名:バイオセーフティレベル4
別名:バイオセーフティーレベル4

病原性のウィルスや細菌のうち、特に危険性の特に高いものの区分。

BSL(バイオセーフティーレベル)は、感染症の原因となるウィルスや細菌を危険度に応じて1から4までの4段階に区分しされている。数値が大きくなればなるほど危険性が高い。BSL4は最も危険な区分であり、有効な予防法が見つかっていなかったり、感染力が極めて強かったり、毒性・致死率が極めて高かったりする感染症の病原がここに割り当てられる。

BSL3~4の病原体は通常の医療施設で取り扱うことはできず、外部環境から隔離された特殊な環境でなければ、病原体を死滅させずに(生きたまま)隔離しつつ扱うことができない。特にBSL4に該当する病原体を扱うことのできる施設は、各国にもそれぞれ数えるほどしかない。

日本国内の施設では、国立感染症研究所および理化学研究所筑波研究所がBSL4を扱える要件を満たしている。ただし実際にはBSL3相当までの運用のみ行われており、BSL4の解析や研究は行われてこなかった。2015年8月に、国立感染症研究所の施設でBSL4向けの運用が開始されることが初めて決定した。