2018年4月9日月曜日

資本系

読み方:しほんけい

大手企業の資本が投入され設立された企業・店舗・ブランド等の通称。主に「独立系」と対比される語。

「資本系」という区分はさまざまな分野・文脈で用いられ得るが、特にラーメン屋(ラーメンの提供を専門とする店舗)について、「家系」と対比・弁別される区分として言及されることが多い。

ラーメン屋における「資本系」は、いわゆる「家系」ラーメンの趣を踏襲し、かつ、「家系」とは似て非なる区分として扱われることがある。

「資本系」と対比される「家系」ラーメンは、横浜の「吉村家」を元祖とし、同店で修行を積みのれん分けされた店舗を直系とみなす個人店舗の系譜である。資本系のラーメン店は、家系ラーメンに特徴的といえる濃厚な豚骨しょうゆ味スープやトッピングのノリ、ホウレンソウ、サイドメニューの白米といった特徴を踏襲し、「横浜家系ラーメン」のように銘打ち、広範囲にチェーンまたはフランチャイズ展開している。

東洋経済オンラインで連載されている「井手隊長のラーメン見聞録」2017年05月19日付け記事では、「家系」と「資本系」という区分の対比を紹介しつつ、もともとは「吉村家とその系列店で修業したお店の総称」であったはずの「家系ラーメン」が、いつしかラーメンのジャンルになってしまったのだと述べている。

関連サイト:
「家系」ラーメンブームで見落としがちな真実 - 東洋経済オンライン