2018年4月9日月曜日

構造発色

読み方:こうぞうはっしょく
別名:構造色発色

物体表面の構造が光に干渉して反射光の波長を変えることで、物体そのもの本来の色とは異なる色に発色すること。および、同原理を応用した発色技術のこと。

構造発色は「構造色」と呼ばれる原理に基づいている。自然界においては、モルフォチョウと呼ばれる蝶の羽根が構造色を実現している典型例として知られている。モルフォチョウの羽根はもともとは無色ないし褐色お帯びた色とされるが、羽根表面のナノレベルの微細構造が青色の波長を際立たせる形で光に干渉し、羽色を青く見せている。

身近なところでは空や海が青色に見える現象も構造発色の例である。タマムシ(玉虫)の玉虫色の発色や、光ディスクが虹色に見える現象も、構造発色である。

トヨタ自動車が2018年4月に発表した「レクサスLC」の特別仕様車はボディカラーに「ストラクチュラルブルー」と名付けられた鮮やかで深い青色が特徴であるが、このストラクチュラルブルーは青色塗料を一切用いずに構造発色によって青色を再現している。

関連サイト:
LEXUS ‐ 特別仕様車 “Structural Blue”|特徴|LC - LEXUS