2020年4月27日月曜日

TPO

読み方:ティーピーオー
別名:Time, Place, Occasion

「TPO」は「時・場所・場面」を意味する略語であり、「時と場合に応じた格好や振る舞いをする」「場違いな服装や態度を慎む」という意味で用いられる言葉である。服装・言葉遣い・態度・作法などを、その時々の状況に応じて適切に選び、その場にふさわしい振る舞いをする、ということ。主に「TPOに応じた服装」「TPOをわきまえる」のような言い方をする。

TPOの3文字はそれぞれ「Time(時)」「Place(場所)」「Occasion(場合)」の頭文字である。要するに「時と場合」である。

TPO の別の言い方としては「ドレスコード」や「マナー」などが挙げられる。ドレスコードは服装を、マナーは態度や作法をあげつらう場面で使える。

TPOは和製英語である。

「TPO」の由来

TPO という表現が使われ出したのは、1964年の東京オリンピック開催にされた年のことである。当時は、時と場所によった洋服の使い分けをする風潮がなかった。そこで、オリンピック観戦のために海外からやってきた旅行者に恥ずかしくないよう、時と場所に合わせた服装をするように啓蒙活動が行われるようになった。その際に盛んに用いられた言葉がTPOである。「ドレスコード」や「服装規定」よりも浸透し、定着も早かった。

TPOの意味は当初、「時・場所・場合をわきまえた服装」という意味合いが強く、使われる場所も、ファッションに関するところや、服装のマナーを教える場などに限られていた。その後、TPOの語が定着してくるにつれ、「時・場所・場合をわきまえた振る舞い」といった意味が後付けされていった。近年では、「マナー」や「常識」といった意味でもTPOの語が用いられる。また、「空気を読め」という意味で「TPOをわきまえろ」といった使い方もされるようになってきた。

なお、TPOの語は和製英語のため海外では意味が通じない。TPOに近い意味を持つ英語としては occasional dressing や flexible clothing などが挙げられる。

ビジネスシーンにおけるTPOの語の使い方

  • お得意先へ挨拶や営業に行く際は、TPOを意識して服装やもちものに気を配る
  • TPOをわきまえた服装が自然にできるようになれば、社会人として一人前だ
  • 服装は自由と言われても、TPOを意識することが重要だ
  • ビジネスの服装はTPOが第一
  • TPOをわきまえられない服装をしていれば、社会人失格
  • 就活の服装はTPOが大切。自由にと言われても真に受けないこと

ファッションシーンにおけるTPOの語を使った例文

  • TPOに合わせなければ、せっかくのファッションも台無し
  • TPOに合わせたファッションをすることが大切
  • TPOに合わせたファッションをしないと一緒にいる人に恥をかかせてしまう
  • カジュアルな場でもTPOを考えてね

ファッションシーンにおいては、時や場所、場合よりも、場の雰囲気や空気にあった服装という意味に使われることが多い。TPOにはドレスコードといった意味合いもあり、最近のマナーブックには、「結婚式の服装、TPO」「お葬式、法事の服装、TPO」といったフレーズがよく使われている。

TPOの語は、時代に合わせて少しずつ変化していると言える。最初は、「時・場所・場合を考えた服装」を意味するだけだったのが、やがて、「言葉遣いや振る舞い」が加わり、さらに今は「空気やしきたり、常識を考慮した行動」といった意味も加わっている。