2020年7月10日金曜日

ppm

読み方:ピーピーエム
別名:parts per million

ppmとは?ppmの意味・定義

ppmとは、「100万分のいくつか」というスケールで割合を表す単位のこと。「百万分率」とも呼ばれる。ちなみに、パーセント(%)は「100分のいくつか」というスケールで割合を表す単位であり、百分率とも呼ばれる。すなわち、パーセント単位として示された数値を1万倍すれば、パーセントからppmに単位換算できることになる。ppmを単位として示された値を1万で割れば、ppmからパーセントに単位換算できる。

ppmの使用場面

ppmはパーセントで表示すると小数点以下にゼロが続くような極めて微量な割合を示す場合に用いられる。大気中の汚染物質の割合や食品中に含まれる添加物や残留農薬の割合を示す場合などによく見られる。消毒薬を原液から作る場合などでも非常に薄い溶液となるため、必要な濃度をppmで指示することがある。医療分野では、被験者の呼気に含まれる検査対象物質の濃度を分析する場合などに用いられる。例えば、呼気中の一酸化炭素の濃度を測定する場合などで、非喫煙者なら5ppm、ヘビースモーカーなら30ppmといった形で濃度割合が示される。なお、血液や尿のような検体に含まれる検査対象物質の濃度を示す場合は「1dl中のmg数」といった形で表示するケースが多い。また、以上に述べてきた意味とは全く別の使い方であるが、心臓カテーテルの分野ではppmが1分当たりの心拍数を表すことがある。さらに病院経営の分野であれば、経営上の強みや弱みを分析するツールであるプロダクト・ポートフォリオ・マネージメントの意味で使われている。