2023年2月3日金曜日

アカウント

英語:account

アカウントとは、アカウントの意味

アカウントとは、特定のサイトやサービスを利用する際にユーザーが取得しなければならない個人情報のことを意味する表現。わかりやすくいうと、ログインの権利である。アカウントの語源は英語の account である。アカウントの語は、もともとは「会計」や「口座」という意味だった。すなわち、サービスを利用するために口座を開設するというイメージで、アカウントという言葉は用いられている。オンラインゲームやシステムに関する用語としても、アカウントは知られるようになった。

アカウントの語は、SNSを利用する際の権限として広まっている。インスタグラムやフェイスブックなどのSNSでは、アカウントを取得しなくても閲覧することはできる。しかし、投稿したり、他人とSNSを通じてコミュニケーションを取ったりするのであれば、アカウントの取得が必須である。多くのSNSでは、アカウントを取得するにあたり特別な条件はない。ただ、婚活サービスなど、会員に一定の条件を求める空間では、アカウント取得にあたっての審査が行われることもありえる。

アカウントの種類はさまざまで、通常は「ユーザーアカウント」という意味で、アカウントという言葉は用いられている。一部のユーザーにだけ利用を許可されたサービスにログインする際、必要になるのが「ローカルアカウント」だ。そして、企業向けにサービス側が発行するのは「ビジネスアカウント」である。ビジネスアカウントは有料制になっているケースが多い。そのかわり、ビジネスアカウントは普通のユーザーアカウントよりも機能が豊富で、多くの層にリーチできる。

ビジネスシーンでのアカウントの語の使われ方

アカウントの語は、ビジネスシーンにおいてさまざまな意味として使われている。たとえば、「アカウントマネージャー」といえば、「法人営業」のことである。アカウントマネージャーの仕事は、企業や官公庁を顧客として、Webビジネスに関する提案を行うことである。その提案内容は、企画から宣伝、マーケティングにいたるまで多岐にわたる。

「アカウント管理」という言葉もある。ある組織でシステムを導入する際、無限にアカウントを作れてしまうとセキュリティが脅かされてしまう。そうならないよう、アカウントの発行を企業側で管理し、動向を見守らなくてはならない。これらの作業を総じてアカウント管理と呼ぶ。アカウント管理は総務部や情報セキュリティ室が担当する。

「アカウント設定」という言い回しもある。通常、アカウント設定とはユーザーアカウントを発行する際に発生する一連の作業を指す。また、一度発行されたアカウント情報を変更、更新するのもアカウント設定に含まれる。その他、「アカウント統合」という言葉もある。異なるハードや、バージョンの違うOSで使用していたアカウントを1つにまとめるのがアカウント統合である。アカウント統合が果たされれば、ユーザーが複数アカウントを別々に管理する手間は省ける。情報の引継ぎもスムーズになる。そのかわり、サービス間でアカウント統合ができない場合もある。アカウント統合によって失われるデータもあり、作業時には慎重さが求められる。

アカウントロック、アカウント凍結

アカウントロックとは、特定のアカウントを用いてサービスにログインしようとした時、拒否されてしまう現象を意味する。一般的なWebサービスの場合、ログイン時に入力情報を繰り返し間違えてしまうと、アカウントロックが発動する。アカウントがロックされる入力ミスの回数は、「3度」に設定されているサービスが多い。アカウントロックは、あるユーザーの情報を他者が悪用しないために設けられた仕組みである。一方、アカウント凍結とは、サービス内での規約違反によって特定アカウントを利用不可能にされた状態を意味する。たとえば、他者への誹謗中傷や許可されていない宣伝活動、ロボットによるものと見られる投稿などがあると、アカウントは凍結されることが多い。

アカウントロックやアカウント凍結を解除するには、多くの場合、運営者に問い合わせて再開の許可をもらうしかない。あるいは、一定期間を過ぎると自動的にアカウントロックが解除されることもある。ただし、悪質なユーザーだとみなされれば凍結を超えて、アカウントは停止されることもある。

なお、YouTubeの場合は、アカウントロックとアカウント凍結が同じ意味で使われてきた。ユーザーが著作権に反する投稿や、卑猥な動画、残酷な動画をアップロードした際などにアカウントはロックされてしまう。YouTubeでアカウントロックを解除するには、異議申し立てや再審査要求を運営側に専用フォームから行わなくてはならない。何もしなかった場合、少なくとも半年前後、ユーザーはロックされたアカウントを利用できない状態が続く。

インスタグラム、Twitterのアカウント削除の手順

あるサービスを退会し、これまでのアカウントで二度とログインできなくする作業を「アカウント削除」と呼ぶ。アカウント削除は利用しなくなったサービスから安全に離れるため、重要な行為である。

インスタグラムのアカウントを削除するにはまず、「削除ページ」へとログインする。そうすると、ユーザーはアカウント削除の理由を画面上で聞かれる。適切な理由を選択し、決定すれば次の画面へと進める仕組みだ。なお、自身に該当する削除理由を選択肢から見つけられなかったら、「その他」を選んでおく。削除理由の次は、パスワードを再入力する画面になる。これまで使ってきたパスワードを入力すると、「アカウントを完全に削除」というボタンをクリックできるようになる。最終確認で、「OK」をクリックすればインスタグラムのアカウント削除は完了である。今後、誰かがインスタグラムにログインしようとしても、これまでのアカウントでは不可能となる。

Twitterのアカウントを削除する手順は、ドロップダウンメニューの「設定とプライバシー」から始まる。そこで、「アカウント」タブを選び、「アカウントを削除する」をクリックする。「ユーザー名を削除する」のボタンが表示されるのでクリックすると、運営側からのメッセージが表示される。ユーザーはメッセージを確認し、パスワードを入力した上で、「アカウントの削除」をクリックする。以上で、Twitterのアカウント削除は完了する。