2010年11月25日木曜日

スマートメーター

別名:新型電子式メーター
英語:Smart Meter

通信機能をはじめとする高度な機能を搭載した電力量計。消費電力量を記録し、通信回線を利用して定期的に電力事業者へとデータを送るという基本的な仕組みを持つ。

スマートメーターの導入により、人手による検針が不要になるだけでなく、電力消費の利用状況を電力会社側で診断し、適切な利用方法についてアドバイスを行ったり、果てはセキュリティ機器やエアコンといった家屋内の諸設備を、スマートメーターを通じて監視・制御するといったことも実現可能とされる。

スマートメーターは各家庭の電力消費をリアルタイムなデータとして管理可能にするシステムであり、スマートグリッドを実現するためには不可欠な要素である。しかしながら、電気利用を通じて生活が筒抜けになる、プライバシーの侵害であるなどの意見もあり、議論が続いている。

2010年現在、欧米などではすでにスマートメーターの普及が進みつつあり、例えば米国では数百万世帯にスマートメーターが導入されている。日本では、2010年初旬頃から東京電力をはじめ大手電力会社がスマートメーターの実証実験を開始している。

なお、ガス供給においては東京ガスが電話回線を利用して自動検針、保安監視、遠隔遮断操作を行う「マイツーホー」を1989年に導入開始している。

関連サイト:
新型電子式メータの開発および実証試験の実施について - 東京電力 プレスリリース 2010年3月
新型電子式メーターによる実証試験の開始について - 北海道電力 プレスリリース 2010年4月