2012年9月6日木曜日

西ナイル熱

読み方:にしナイルねつ
別名:ウェストナイル熱
英語:West Nile fever

1937年にウガンダで確認された脳炎の一種。主に蚊によって媒介され、人間に感染する。

西ナイル熱に感染すると3日から2週間程度の潜伏期間を経て発症する。症状が軽い場合は、頭痛や発熱、筋肉痛などの症状を呈し、1週間程度で回復する。重症の場合は脳炎や髄膜炎の症状が現れ、昏睡や麻痺に陥ることがある。死に至る場合もある。

西ナイル熱はアフリカを中心に広がっていたが、1999年にアメリカ国内で初めて感染例が確認され、数年のうちに北米全土に広がった。2012年時点で感染例が確認されていない地域は飛び地であるハワイとアラスカのみであるという。

日本国内では、2012年8月時点でまだ西ナイル熱への感染例は報告されていない。米国で感染したと見られる男性が帰国後に患者と診断された例はあるが、西ナイル熱は人から人へ感染しないため、流行はしなかった。

関連サイト:
ウエストナイル熱/ウエストナイル脳炎とは - 国立感染症研究所