2012年11月19日月曜日

野合政党

読み方:やごうせいとう

理念や政策の一致しない政党同士が結集して出来上がった政党を批判して述べる語。例えば、議席確保などを共通の目的として増員のため一体化したが、党が目指す方針がまとまっていない出来合いの政党に過ぎない、といった意味合いで用いられる。

2012年11月現在、日本維新の会をはじめとする第三極の合流の動きについて、与野党の既存の政党から「野合だ」との批判が多く出ていると報じられている。

2012年11月17日、石原慎太郎・元東京都知事を代表とする「太陽の党」と、橋下徹を代表とする「日本維新の会」が合流し、統一会派「日本維新の会」が新たに誕生した。石原慎太郎は11月4日に「日本維新大連合」の呼び名で第三極連合の構想を述べており、その最初の段階と見ることができる。

野田佳彦・第95代内閣総理大臣は、日本維新の会と太陽の党の合流を受けて、2党の政策が不一致のままとなっている状況を踏まえて「野合」の語を用いて批判した。安住淳・民主党幹事長代行も会見で「野合」と言って連合を批判し、石破茂・自民党幹事長も同様の主旨の批判をしている。

なお、「野合」の語は元々、野で男女が交わるという意味をもつとされる。

第三極連合が野合政党である、という批判について、石原慎太郎は、既存政党も同じではないかといった趣旨の反論をしている。