2012年12月28日金曜日

日本未来の党

読み方:にほんみらいのとう

嘉田由紀子・滋賀県知事らが中心となり立ち上げられた政党。2012年11月27日に発足した政党、および、同政党を離脱した嘉田由紀子が2012年12月28日に改めて立ち上げを表明した同名の政党。

日本未来の党は、嘉田由紀子により2012年11月27日に発足が表明され、翌28日に政党設立届が提出された。嘉田自身が提唱する「卒原発」をスローガンに掲げ、10年後の2022年までに原発ゼロを目指すと表明した。また、TPP参加や消費増税に対しては反対の立場を示した。

発足表明の翌日となる11月28日、「減税日本・反TPP・脱原発を実現する党」が日本未来の党に合流することを表明した。この党は亀井静香・元国民新党代表、山田正彦・農林水産相、河村たかし・名古屋市長の3者が合流して11月22日に発足した新党である。同日、小沢一郎が代表を務める「国民の生活が第一」も合流を表明、「みどりの風」からも3名の合流者が現れた。

日本未来の党への相次ぐ合流は、「脱原発」を主眼におく第三極政党が集した形となった。安倍晋三・自民党総裁が「選挙に勝つためだけの政党だ」と評した他、既存政党の議員からは野合だ、選挙互助会だといった批判の声が上がった。

2012年12月27日、日本未来の党は党名を「生活の党」に改める届出を提出した。党代表は嘉田由紀子に代わり森裕子が就任した。嘉田由紀子は阿部知子と共に離党し、別途、新たに「日本未来の党」を結党する見通しであるとされた。

旧・日本未来の党は、ほぼ丸ごと生活の党に引き継がれ、嘉田由紀子・阿部知子の両名は党名のみを引き継ぐ形となる。先の衆議院議員選挙で旧・日本未来の党は政党要件を満たし、政党交付金が支給されることになっているが、新・日本未来の党は政党要件を満たさないため、交付金は生活の党に支給されることになる。産経新聞の試算によれば、支給額は8億円を超えるという。