2013年5月15日水曜日

改憲要件

読み方:かいけんようけん
別名:憲法改正要件

国家の憲法を改正するための要件。日本では、憲法改正については憲法96条に規定されている。日本国憲法改正には衆参両院の総議員の3分の2以上の賛成に加え、国民投票で国民の過半数の賛成を必要としている。

憲法96条改正は、2013年夏の参院選の争点として位置づけられている。安倍晋三首相は、憲法改正のための国会における発議要件を、3分の2以上から過半数に緩和しようとしている。

多くの先進諸国に比べ、日本の改憲要件は厳しいという意見もある。ドイツではドイツ連邦共和国基本法が憲法の役割を担っているが、両議会の3分の2以上の賛成で改正が決定される。2013年5月13日のMSN産経ニュースの記事によると、OECDに加盟する34ヶ国中、改憲に国民投票を必要としているのは日本を含めて6ヶ国のみとされている。

一方で、国会での発議要件の緩和の代わりに、国民投票の改正要件を厳しくするという意見もある。自民党の石破茂幹事長は、国民投票における改正要件を過半数から3分の2以上の賛成に変更するという考えを示している。

関連サイト:
国民投票の改憲要件「厳しくする選択肢もある」 石破氏 - 朝日新聞
改憲要件、諸外国に比べ厳しい条件 - MSN産経ニュース