読み方:ろくしょうはん
英語:Chapter 6 1/2
国連PKOを指して用いられる語。PKO(平和維持活動)が国連憲章の第6章と第7章の中間的な活動であることから「6章半」と呼ばれるようになった。
国連憲章にはPKOに関して明文化された箇所がない。国連憲章第6章では「紛争の平和的解決」、第7章では「平和に対する脅威、平和の破壊及び侵略行為に関する行動」がそれぞれ規定されている。特に7章は有事の際の経済制裁や国連軍結成といった集団安全保障の根拠となっているが、米ソ冷戦時にそれが機能しなかったとされる。
第7章の代わりに世界各地の紛争を平和的に解決する手段として、PKOが注目されるようになり、その活動を第二代国連事務総長であるダグ・ハマーショルドが「6章半」と呼んだことで広まった語である。
冷戦終結後、国連PKOは停戦監視などに加えて難民支援や行政の支援、復興の支援などの役割を担うようになった。また、ある国内で人道に反する罪などが生じている場合に、武力行使などによってに介入することができる平和強制型PKOの構想が強まったが、失敗に終わったとされている。