2013年8月30日金曜日

枠組条約

読み方:わくぐみじょうやく
別名:枠組み条約
英語:Framework Convention

条約における基本原則や大まかな意図を規定した条約。枠組条約は主に環境問題などに関する条約を締結される場合に用いられることが多い。

枠組条約は複雑かつ越境的な地球規模の問題に関する条約で用いられることが多い。越境的な問題の解決にはより多くの利害関係者が条約に参加することが不可欠であるとされる。

枠組条約で基本的な原則を示した後、詳細を記した議定書などが追加で締結される2段階の過程を経る場合が多い。枠組条約は、一般的かつ基本的な原則が規定されているため、より多くの参加が見込まれ、参加国を一度程度囲い込むことができる効果があるとされている。枠組条約によって参加国を確保した後、個別の詳細規定を追加していくことで条約の適用範囲を次第に拡大していく手段がとられることが一般的である。

枠組条約による条約締結の2段階方式は多くの利害関係者を条約の当事者にする可能性がある一方で、個別の議定書の締結が進まないなど多くの点で限界もある。例えば、地球温暖化などに対する気候変動枠組条約と京都議定書においては、CO2削減という最終的な目標を共有しながらもアメリカが議定書に批准しないことがあった。