2013年8月30日金曜日

宥和政策

読み方:ゆうわせいさく
別名:宥和
英語:appeasement

国際的な問題が生じた場合に、敵対する国家の主張やイデオロギーなどの一部を譲歩して受け入れ、平和的な紛争解決を目指す外交政策。

第一次世界大戦後、ヒトラー政権の軍備拡大をイギリスのチェンバレンなどが黙認したことや、当時のチェコスロバキアのズデーテン地方問題解決のためにミュンヘンで締結されたミュンヘン協定などが宥和政策の例とされる。ミュンヘンでの一連の動きは、ナチスドイツの拡大を招いたとされ、当時の宥和政策は非難されることが多い。

また現代では、第一次世界大戦後に行われた宥和政策は、他国に介入する際の口実になることもある。特に独裁的な政権を運営する国家への介入や先制攻撃などを行う際に使用される場合が多い。