英語:AdipoRon
血糖値低下や脂肪減少などを引き起こす化合物の一種。同様の効果があるホルモンの一種、「アディポネクチン」に似た働きを持つ化合物をスクリーニングする研究の中で発見された。
アディポロンは、アディポネクチン受容体R1とR2に対して結合し、アディポネクチンとほぼ同様の作用で、血糖値低下や脂肪減少に関連するシグナル経路を活性化させることが明らかにされている。
アディポロンは東京大学の研究グループによって発見され、研究成果は2013年10月に「ネイチャー」誌のオンライン版に発表された。将来的に、II型糖尿病やメタボリックシンドロームなどの生活習慣病に対する経口治療薬としての利用が期待されている。同研究グループは、5年以内の臨床研究開始を目指すとしている。
関連サイト:
A small-molecule AdipoR agonist for type 2 diabetes and short life in obesity - Nature