2013年11月13日水曜日

ナスカの地上絵

読み方:ナスカのちじょうえ
英語:Lines and Geoglyphs of Nasca
英語:Nasca Lines

ペルーのナスカ高原で発見された巨大な線または図像。8世紀までに滅んだナスカ文化の遺産と見られている。1994年に世界遺産に登録された。

ナスカの地上絵は、平地上に掘られた幅1メートル程度の溝を「線」とし、およそ数十メートルから百数十メートル四方の規模を持つ巨大な絵となっている。地上の人間の目線からは、絵であることはまず認識できない。そのため、20世紀に入り航空技術がある程度発達するまで、ナスカの地上絵は忘れ去られた存在だった。

ナスカの地上絵が描かれた意図・目的については諸説あり、2013年現在でも見解は定まっていない。意図だけでなく多くの事柄が解明されていない。地上絵群の全貌もまだ明らかになっておらず、2013年にも新たな地上絵が発見されている。

ナスカの地上絵に描かれているモチーフは、動植物、人、幾何学模様のような線形と、多種多様である。2013年に新たに発見された地上絵は、2人の人物を描いたものと見られているが、向かって右側の人物の頭部と胴体部分bの間にはっきりと隙間が生じており、斬首の場面を示す絵なのではないかという説も提起されている。

関連サイト:
新発見の地上絵「斬首場面の可能性大」 山形大・ナスカ研が成果報告 - 山形新聞 2013年11月12日 (2013年11月13日閲覧)