2013年11月28日木曜日

インパクトファクター

英語:impuct factor
英語:IF

学術雑誌の影響力を評価する指標。トムソン・ロイター社が毎年刊行する、「Journal Citation Reports」で発表されている。

インパクトファクターは、前年と前々年にその雑誌に掲載された論文が引用された数(被引用数)を、掲載論文の数で割った値である。記事ごとの被引用数の平均値と言い換えることもできる。インパクトファクターは、あくまで雑誌の評価基準であり、研究者個人や個々の論文の評価基準ではない。

一般的には、インパクトファクターが大きい雑誌ほど権威があり、信頼性も高いと見なされている。医学雑誌のトップジャーナルとされる「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(NEJM)」や「Lancet」、総合科学雑誌の「Nature」や「Science」などが例年、総合ランキングの上位に名を連ねている。アメリカがん協会の雑誌「A Cancer Journal for Clinicians」は2005年から2013年現在に至るまで総合1位をキープしているが、この雑誌はがんに関する公式統計が掲載される雑誌であり、被引用数が極めて多いことから、インパクトファクターが100を超える値となることもある。

近年は、研究者としての業績を評価する際に、投稿論文の数だけでなく、その論文が掲載された雑誌のインパクトファクターが考慮される場合が多い。そのため、研究者が論文を投稿する際の雑誌の選定基準としても、インパクトファクターは重要な意味を持っている。