2013年11月28日木曜日

TS倍率

読み方:ティーエスばいりつ

東証株価指数(TOPIX)をS&P 500種株価指数(S&P 500)で割った指標のこと。TS倍率のTは東証株価指数、SはS&P 500種株価指数を表している。

株価指数は、その国の経済状況を知る手がかりの1つである。そのため、東証株価指数が上昇すれば、日本の経済状況が良化していることを表している。同様に、S&P 500種株価指数が上昇すれば、アメリカ合衆国の経済状況が良化していることを表している。TS倍率を長期的に見た場合、数値の推移からその国の経済状況を知ることができる。また、短期的に見た場合、TS倍率の上昇はアメリカ株の出遅れを表し、下降は日本株の出遅れを表す。

TS倍率は、例えば東証株価指数が1,253ポイント、S&P 500種株価指数が1,807ポイントの場合、次の計算式で求めることができる。

TS倍率=1253(ポイント)÷1807(ポイント)≒0.69(倍)

TS倍率は、1990年から1998年頃までは1倍以上で推移していた。その後、2008年までは1倍前後で推移し、2008から2013年にかけては徐々に下降している。2013年11月現在、ST倍率は0.7倍前後で推移している。

なお、このような複数の指数から算出した指標には、ST倍率やNT倍率などがある。