2013年12月20日金曜日

佐渡金銀山

読み方:さどきんぎんざん
別名:佐渡金銀山遺跡
英語:Sado gold and silver mine

新潟県佐渡市の佐渡島に位置する、金山と銀山の総称。相川金銀山、鶴子銀山、新穂銀山、西三川砂金山などからなる。

佐渡における金銀の産出は、記録にあるだけで金が90トン、銀が2300トンに及ぶとされる。江戸時代には、佐渡金銀山は幕府の直轄地となり、年間400キログラムの金を産出して幕府の財政基盤を支えた。明治時代に入ってからは、佐渡金銀山は官営の鉱山となり、西洋の技術を取り入れて採掘が続けられた。1896年には三菱に払い下げが行われ、1989年まで採掘が続けられた。

佐渡金銀山は閉山後も、遺跡として当時の姿をとどめている。相川金銀山を中心とする佐渡金銀山遺跡の一部は、奉行所跡や寺院などの関連施設と合わせて、1994年に国の史跡に指定された。また、2012年には、「大立竪坑櫓」をはじめとする7つの建造物が重要文化財に指定された。しかし、それらの重要文化財は劣化が激しく、倒壊の危険があるため、2013年12月現在、修復保存が検討されている。

佐渡市と新潟県は、佐渡金銀山の世界文化遺産登録を目指す活動を行っている。当初、石見銀山遺跡との統合が目指されたこともあったが、のちに断念された。政府は2010年に、「金を中心とする佐渡鉱山の遺産群」として、佐渡金銀山の世界遺産暫定リストへの登録を行った。

関連サイト:
佐渡金銀山を世界遺産に - 佐渡市