2014年1月22日水曜日

太地町

読み方:たいじちょう
英語:Taiji-cho
英語:Taiji town
英語:Taiji

和歌山県東牟婁郡にある、熊野灘に面した漁業の町。町域は和歌山県の自治体で最も小さく、人口は2014年現在の時点で約3000人である。日本における古式捕鯨発祥の地とされ、古くから捕鯨で栄えた歴史を持つ。

1988年に、国際捕鯨委員会(IWC)により、遠洋捕鯨や沿岸のミンククジラ漁を含む商業捕鯨が禁止されて以降、太地町ではゴンドウクジラなど、規制対象外のクジラ類を対象とした沿岸漁業や、イルカ追い込み漁が行われてきた。捕鯨産業は1988年を境に、急速に衰退したものの、依然として町の重要な収入源となっている。太地町では「新たな町づくり」を掲げ、「くじらの博物館」やクジラ・イルカとの触れ合い体験など、鯨を取り上げた観光産業を推進している。

太地町はしばしば、捕鯨に反対する動物愛護団体や環境保護団体の批判の対象とされてきた。特にシー・シェパードを中心とした過激派団体は、太地町に常駐して漁の監視を行い、漁師に対して暴言を浴びせ挑発したり、網を切断して漁を妨害するなどの行為を繰り返してきた。2009年には、太地町におけるイルカ漁の盗撮映像を基にした映画「ザ・コーヴ」が公開された。

関連サイト:
古式捕鯨発祥の地、太地町公式ホームページ
イルカ漁等に対する和歌山県の見解 - 和歌山県情報館