2014年1月24日金曜日

先駆導入加算

読み方:せんくどうにゅうかさん

日本でどの外国よりも先に承認された薬剤に対して、薬価に一定の割合を加算すること。厚生労働省が2014年度からの薬価制度改革の一環として、実施を決定した。

先駆導入加算の実施目的は、製薬会社の国内での承認申請をより盛んにすることだとされている。薬価上昇が製薬会社の承認申請のインセンティブとなることで、国内での薬剤の承認が国外よりも遅れるという「ドラッグ・ラグ」の問題が改善されると期待されている。

先駆導入加算の対象となる薬剤は、作用機序に新規性が認められたり、類似の新薬よりも有用性や安全性などに優れていたりするなどして、「画期性加算」または「有用性加算(I)」の補正加算ルールが適用される薬剤に限られる。また、将来的には日本国内だけでなく、国外でも流通することが見込まれることも要件とされている。

2014年度に実施される先駆導入加算では、薬価の10%が加算されることとされている。