2014年1月24日金曜日

DUI

別名:DWI
別名:Driving While Intoxicated
別名:Driving While Impaired
英語:Driving Under the Influence

米国における、飲酒あるいは薬物服用後に車などを運転する行為の呼称。DUIは、米国の多くの州で犯罪行為とされている。ここでの「薬物」には、麻薬や覚醒剤などの違法薬物のほか、判断力を低下させる成分を含む、通常の薬物も含まれている。「DUI」と「DWI」の語は、州によっては異なる定義がされていることもあるが、同義語として用いられている州も多い。

日本では酒気帯び運転、酒酔い運転などは道路交通法違反とされているが、米国のDUIは刑法違反とされている。罰金だけでなく保釈金や弁護士費用、講習費用などがかかり、アメリカ自動車協会(AAA)によると、初犯の場合の支払い総額は約1万2千ドルに及ぶという。また、犯罪者データベースに登録されるなどして逮捕歴が残ることから、採用や自動車保険の契約、出入国などにも悪影響が及ぶことがあり、日本よりも罰則が重いとされている。

また、米国ではDUIを犯した者に対して、処罰だけでなく、教育と治療も重視しているのが特徴的といえる。「DUIコート」と呼ばれるDUI専門の簡易裁判所では、判決の中に教育プログラムやカウンセリングなどの治療の要素も盛り込んでいる。

2014年1月現在、DUIを犯罪行為としている全ての州では、DUIの基準として0.08%の血中アルコール濃度(BAC)を採用しており、その基準を超えた場合に逮捕および免許没収となる。しかし、被疑者が21歳未満の場合には、0.08%に満たないごく微量のアルコールが検出された場合にも、逮捕および免許没収となる。簡易呼気テストの拒否は即逮捕となり、検査拒否を理由に刑が加重されることもある。