2014年1月8日水曜日

白い軍隊

読み方:しろいぐんたい
英語:White Army
英語:Nuer White Army

南スーダンにおいてヌエル族の若者が組織している民兵団の通称。兵士が虫除けのために皮膚に灰を塗っていることから、海外メディアなどにより、「白い軍隊」と非公式に呼ばれている。

白い軍隊は1991年に、家畜の利権確保やディンカ族など敵対部族への対抗を目的として設立され、2005年まで続いた第二次スーダン内戦では、反政府軍のスーダン人民解放軍/運動(SPLA/M)を支持して武力行動を起こした。白い軍隊は、第二次スーダン内戦が終結すると一旦団結性を失い、武装解除する動きも見られたが、2011年12月には、当時家畜を巡って敵対していたムルレ族に対抗するために再編成された。

その後、2013年12月に、当時南スーダン副大統領であったヌエル族のリエック・マチャルが政府に対してクーデターを起こすと、白い軍隊は同族のマチャルを支持し、反政府軍として南スーダン政府軍と武力衝突を起こした。白い軍隊は2013年末の時点で、約2万5000人の兵力を擁していると報じられた。