2014年1月31日金曜日

アングレーム国際漫画祭

読み方:アングレームこくさいまんがさい
英語:Angoulême International Comics Festival
別名:Festival international de la bande dessinée d'Angoulême

フランス南西部のアングレームで毎年開催されているマンガ・コミック関連のイベント。

アングレーム国際漫画祭は、1974年に、フランス語圏を中心とする漫画文化「バンド・デシネ(ベデ)」のファン活動として始まった。以後その規模は徐々に拡大し、国際的規模のイベントに成長した。2013年の催しでは来場者が20万人を超えたとされている。マンガ関連のイベントとしては、日本のコミケ(コミックマーケット)に次ぐ規模といえる。なおコミケの来場者は50万人を超えている。

アングレーム国際漫画祭では、1976年より、優れた作品・作家に賞を贈っている。作家1名にグランプリが贈られ、場合によっては特別賞が設けられる年もある。長らくバンド・デシネがアングレーム国際漫画祭のメインだった背景もあり、これまで賞の大半はフランス人作家に贈られてきた、2013年には「40周年記念特別賞」が設けられ、鳥山明に贈られた。これは日本人として初の受賞となった。

2014年1月に催されたアングレーム国際漫画祭では、日韓のいわゆる「従軍慰安婦問題」について、韓国および日本がそれぞれ自らの主張を織り込んだマンガ作品を出展するとしていた。このうち日本側の展示品だけが「政治的宣伝にあたる」との理由から撤去された。この事態を受けて、駐仏日本大使が会見を開くなどの騒動が起きている。

フランスで開催される、日本のマンガ文化の紹介機会となるイベントとしては、「ジャパンエキスポ」などもある。ジャパンエキスポは日本文化をテーマに、伝統文化からサブカルチャーまで幅広く紹介する、いわば日本文化の博覧会である。

関連サイト:
41e Festival de la Bande Dessinée d'Angoulême – 30 janvier au 2 février 2014