2014年2月20日木曜日

パラレル大回転

読み方:パラレルだいかいてん
英語:parallel giant slalom
英語:PGS

アルペンスタイル・スノーボードの競技種目の一つ。急斜面に設けられた複数の旗門を、回転(ターン)の技術を駆使して蛇行しながら通過し、フィニッシュラインに到達するまでのタイムを競う。

2本のコースが並行(パラレル)に設定されていることから、「パラレル大回転」と呼ばれている。類似競技の「パラレル回転」とは、旗門の間隔がより広いことで区別され、間隔が広いことから滑走速度がより速くなる特徴がある。また、「スーパー大回転(スーパーG)」は、コースが並行でなく、滑降の要素がより強いことなどでパラレル大回転と区別される。

パラレル大回転は、1988年の長野オリンピックから公式競技として採用された。オリンピック競技では、予選では1人ずつ滑走を行ってタイムを競うが、決勝トーナメントでは2人の選手が同時に滑走を行う。

オリンピックにおけるパラレル大回転の決勝トーナメントでは、選手は原則として2つのコースを1回ずつ滑走し、合計タイムで勝敗が決定する。滑走中にクラッシュしたり、旗門の通過に失敗した場合には、1回目の滑走の場合、タイムにペナルティが課される。2回目の滑走の場合、1回目の結果に関係なく、クラッシュまたは通過失敗した選手が失格となり、両者が失格となった場合には、それまでに通過した旗門の数で勝敗が決定する。

関連サイト:
THE INTERNATIONAL SKI COMPETITION RULES (ICR)(2013年) - 国際スキー連盟