2014年2月20日木曜日

反LGBT

読み方:はんエルジービーティー
別名:反GLBT
別名:アンチLGBT
別名:アンチGLBT
英語:anti-LGBT
英語:anti-GLBT

女性同性愛者(レズビアン)、男性同性愛者(ゲイ)、両性愛者(バイセクシャル)、トランスジェンダーなどの性的少数派(LGBT)を、否定的、批判的に捉える立場のこと。

反LGBTは、ホモフォビア、レズボフォビアなどの個人的嫌悪のレベルにとどまることもあるが、スローガンやプロバガンダなどの形で現れることもあり、LGBTに対する排斥運動、襲撃など、人権侵害と見なされる事態に発展することもある。

反LGBTの運動は、個人や団体により行われることもあれば、ソドミー法などの法律の制定などを通して、公的権力により行われることもある。近年、先進国を中心に、LGBTの権利は徐々に認められつつあるが、同性愛やトランスセクシュアルを犯罪行為と見なしている国は未だに多く、国によっては死刑を含む重罰の適用対象となることもある。また、同性間の性交渉が合法となっていても、民事上の関係性や同性結婚の承認には至っていない場合も多い。

国際連合では2008年に、LGBTの権利を認める「性的指向と性自認に関する声明」が提出され、94か国が賛同の意を示した。しかし、宗教的理由でLGBTの人権が制限されているアラブ諸国を中心に、反LGBTの立場を取る国も多く、2014年現在、決議としての採択には至っていない。

ロシアで2013年に成立した、「18歳未満の者に対する同性愛の助長」を禁止する法案は、「反LGBT法」として言及されることがある。2014年2月に行われたソチオリンピックでは、開会式に米国、フランス、ドイツなどの首脳が欠席した理由の一つとして、反LGBT法の制定が挙げられた。