2014年2月14日金曜日

新卒離職率

読み方:しんそつりしょくりつ
別名:新卒の離職率
別名:新規卒業者離職率
別名:新規卒業者の離職率
別名:新規学卒者離職率
別名:新規学卒者の離職率

就職後一定期間のうちに離職した、新規卒業者(新卒者)の割合のこと。厚生労働省が毎年算出し、「新規学卒者の離職状況に関する資料」として公開している。

厚生労働省の資料によると、新卒離職率は一般的に、中卒、高卒、短大卒、大卒の順に高くなる傾向がある。例年、中卒の場合40%から50%程度が1年目で離職しており、大卒でも10%から15%程度が離職している。離職時の在職期間を3年までに広げると、中卒の場合、離職率は例年60%から70%にも及んでいる。

また、厚生労働省は2012年に、初めて業種ごとの新卒離職率を発表した。その結果、3年目までの新卒離職率は「教育・学習支援」「宿泊・飲食」「生活関連サービス・娯楽」の順に高く、「教育・学習支援」の新卒離職率は48.8%と約半数に達した。また、事業所規模別の新卒離職率も発表され、大企業よりも中小企業の方が新卒離職率が高いという結果が示された。

新卒離職率は、いわゆる「ブラック企業」の指標として用いられることもある。ブラック企業は離職率が高いことを前提に、毎年多数の新卒者を採用する傾向があるためである。厚生労働省は、新卒離職率とブラック企業に相関があるとして、新卒離職率の高い企業に立ち入り調査を行うなどの対策を行っている。また、東洋経済新報社の「就職四季報」にも、新卒離職率として「3年後離職率」が掲載されており、就職活動を行う学生の判断材料となっている。

関連サイト:
新規学卒者の離職状況に関する資料一覧 - 厚生労働省