2014年2月14日金曜日

ネット保守

別名:ネットほしゅ

インターネット上で保守的な意見を主張したり、保守的な政治家あるいは政策に賛同したりする傾向があるユーザーのこと。2014年の東京都知事選挙において、田母神俊雄候補の支持者が「ネット保守」と紹介されたことで注目された。

「ネット保守」は「ネット右翼(ネトウヨ)」の同義語と見なされることもあるが、「ネット右翼(ネトウヨ)」が主に否定的な立場から用いられ、レッテルや侮蔑語としての意味合いもあるのに対して、「ネット保守」はより中立的な語として用いられることが多い。

ネット保守の勢力は、従来「現実世界」の政治に目立った影響を及ぼすことは少ないと見なされることもあったが、ネット保守の支持を集め、「ネット保守の独自候補」との見方もあった田母神俊雄が都知事選で約60万票を獲得すると、ネット保守やその影響に対して注目が高まった。

評論家の古谷経衡は、ネット保守を中心とする勢力を従来の保守勢力と区別するために、「新保守」という表現を用いた。また、古谷経衡は自身のアンケート調査や都知事選での田母神俊雄の得票数を基にして、ネット保守の総数を「約250万人弱」と推算した。この結果によれば、2014年2月の時点で、ネット保守の勢力は共産党の半分程度ということになる。

ネット保守は、インターネット上で過激な排他的言動を行う傾向があるともいわれており、そのような言動は左翼勢力のみならず、保守勢力からの批判の対象となることがある。

関連サイト:
都知事選で見えた「ネット保守」人口=250万人 - Yahoo!ニュース